集客の前に現状把握!ショッピングサイトのアクセス解析でチェックすべき4項目

ショッピングサイトの運営において、アクセスアップ・売り上げアップしたい!っと思っている方は多くいるかと思いますが、そのような方に「現在どのくらいのアクセス数がありますか?」と質問をしてみると、よくわかっていない方が多いのが現状です。
現状がどのようになっているから売れないのか?
それを把握しないと、どのようなアクセスを増やすと売れるようになるのかわかりませんよね。
今回はショッピングサイトの現状を知るためのアクセス解析で最初に見るべき4つのポイントを整理いたしました。

1.アクセス解析なぜ必要?

ショッピングサイトの場合少ないかもしれませんが、WEBサイトを作っただけにしている人って結構多いのですよ。
多くのサイトをお持ちの方はご存知の通り、WEBサイトは作ってからが本番。どのように活用するかをしっかりと考えなければいけません。そして活用をする際にはWEB上の施策を行うわけですが、その時々の状況や結果を数値で把握する必要があります。何が良くて何がダメだったかを把握しないとサイトの活用ができませんからね。
数値で把握すること = 「WEBサイトを見える化すること」
WEBサイトが
どのくらい見られているのか?
どのような人が見ているのか?
どこで見なくなっているのか? など
どのようにすれば良い効果が得られるのかを考えるため、上記のような数値を把握するためのツールが「アクセス解析」なのです。

2.まずどのアクセス解析ツールを使えば良い?

アクセス解析ツールもいろいろありますが、その特徴は

  • 無料で使えるもの、有料のもの
  • 機能が豊富なもの、最低限しか使えないもの
  • 広告の効果測定に特化したもの

などなど
たくさんのポイントがたくさんある訳です。
そのような中で、最初に使うのはGoogleアナリティクスをお勧めします。
多くの企業で導入されておりますし、無料ですがとても使いやすく、機能も豊富です。
まずはアクセス解析ツールとしては、Googleアナリティクスを使っておけば問題ないでしょう

3.どのような数値を見れば良い?チェックすべき4つの項目とは?

では、アクセス解析としてGoogleアナリティクスを導入して、ショッピングサイトとしては実際にはどのような数値を見ると良いのでしょうか?
まずは現状把握として、下記の4つの項目を見ることをお勧めします。

  • 閲覧状況(セッション・ページビュー・ユーザー数)
  • 流入元サイト(参照元サイト・キーワード)
  • 流入先ページ(ランディングページ・直帰率・離脱率)
  • コンバージョン・カート離脱率

それでは一つ一つ見てみましょう!

3-1.閲覧状況を把握(セッション・ページビュー・ユーザー数)

まずは現在サイトがどのような状況か?どのくらい見られているのか?を把握する必要があります。これがわかっていないと何の対策も立て用がありません。
さらに具体的には、下記の3つの項目を見ると良いでしょう

3-1-1.セッションとは

訪問ユーザーのブラウザと特定のWEBサイトのやりとりが継続する期間のことを指し、ブラウザを閉じるか終了するまたはユーザーが一定の期間サイトで操作を行わないとセッションが終了します。
Google Analytics のレポートでは、ユーザーが 30 分間サイトで操作を行わないとセッションが終了します。
参考:Googleアナリティクス「セッション」とは?

3-1-2.ユーザー数とは

ユーザー数は、指定した期間にウェブ サイトにアクセスした訪問ユーザーから重複するユーザーを除外した数です。 固有の訪問ユーザーは cookie※1で識別されます。
※1:Cookieとは、Webサイトの提供者が、Webブラウザを通じて訪問者のコンピュータに一時的にデータを書き込んで保存させるしくみのこと。

3-1-3.ページビューとは

ページビューはブラウザにページが表示されることを表します。
Google Analytics では、トラッキング コードが実行されるたびにページビューが記録されます。 これは、トラッキング コードを含む HTML または同様のページがブラウザに表示されたり、Analytics レポートでページビューとして記録される pageTracker イベントが作成された場合に起こります。

3-1-4.セッション、ユーザー数、ページビューを改善するためのポイント

  •  SEO,リスティング広告を中心としたSEM施策により、ユーザーの多い検索エンジンから新規のユーザーを誘導
  •  その他広告等による新規ユーザーの誘導
  • メルマガ等によるリピーターの確保
  • コンテンツの充実により平均ページビューをアップさせる
  • サイト内のユーザビリティーをアップさせ、閲覧開始ページから他のページへの誘導をアップさせる(「こちらのページもよく見られています。」と言ったレコメンドリンクの設置など)

 
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3-2.流入元サイトの把握(参照元サイト・キーワード)

流入元サイトの把握とは、どのサイトから自分のサイトへ訪れてくれているのか?またそのサイトが検索エンジンだった場合は、どのようなキーワードで検索して訪れてくれているのか?を把握することができます。

3-2-1.参照元サイト把握位置

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集客 > 参照元/メディア で把握することが可能です。上記の画像の右側にある数字で、参照元別のコンバージョンも把握可能です。

3-2-2.キーワード把握の方法

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集客 > 参照元/メディア > キーワード で把握することが可能です。上記の画像の右側にある数字で、参照元別のコンバージョンも把握可能です

3−3.流入先ページ(ランディングページ・直帰率)

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「ランディングページ」は、サイト内の最初に訪れたページのことで、検索エンジンやその他の参照サイトからどのページに最初に訪れたかが把握できます。
そして最初に訪れたページでそのまま離脱をしてしまった割合を「直帰率」と言いますが、その割合が高いほどそのページがユーザーにとって魅力的でなかった、その他のページが魅力的に見えなかったということになります。
そしてGoogleアナリティクスでは、ランディングページがどこかによって、コンバージョンにどの程度繋がったかも簡単に把握できます。
そのため、直帰率の高いページについては、その他のページに誘導するような工夫をしたり、コンバージョンに繋がっているランディングページについては、そのページにさらに誘導を促すための工夫を検討すると良いでしょう。
参考:Googleアナリティクス「直帰率」と「離脱率」の違いとその改善策とは?

3-4.コンバージョン・カート離脱率の把握

これまでに整理させていただきました内容で、どのくらいの人が、どこからサイトに訪れてくれており、どのページを見ているか?を把握することができました。
途中に出てきましたが、参照元・キキーワードやランディングページごとにコンバージョンを把握したりすることができました。
そのコンバージョンを把握することはとても重要で、そのようなところからページを見た人がコンバージョンに至っているかがわかるので、コンバージョンに繋がる傾向が把握できたら、その傾向を増やすような対策をしていくことがさらなるコンバージョンにつながりますよね。
それとは別に、ショッピングサイトに置いては、「カート離脱率」を把握しましょう!
「カート離脱率」とは、商品をお買い物カゴ(カート)に一度入れたが、途中で購入を放棄してしまう人の割合のことです。
このカート離脱率は、ある海外のサイトの調査結果では、カート離脱率の平均が68%とい発表されています。
http://baymard.com/lists/cart-abandonment-rate
ということは、その反対のカートに商品を入れた人の約32%が購入に至っている。カートに商品を入れた人の約3割しか購入に至っていないのです!!

3-4-1.一般的なカートの流れ

例えば商品をカートに入れた人が、購入を完了するまでのページ遷移は、下記のようなものが一般的かと思います。

  1. カート内容の確認
  2. お客様情報の入力
    ・配送先住所の入力
    ・配送方法の選択
  3. 支払方法の選択
  4. 注文内容確認
  5. 購入完了

上記の途中で離脱してしまう人が多いのです。

3-4-2.カートを途中で離脱してしまう理由

離脱してしまう人の原因はいろいろあると思いますが、
例えば、

  • フォームの入力項目が多い
  • 思ったより送料が高かった、
  • クレジットカードで払いたいけど対応していない
  • 購入には会員登録が必須で面倒臭い

など、考えられます。
下記の図は、とある弊社で管理しているサイトの「コンバージョン到達プロセス」の図ですが、、、30名がカートに入れてくれて、、、実際に購入した人が7名本当に2割〜3割程度ですね。。。
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上記の図のように見るには、Googleアナリティクスでの事前の設定が必要になりますが、実際にどの部分での離脱が多いのかを把握して、その部分を改善していくことにより、コンバージョン数を上げることが可能になると思います。
上記を見ると、「お客様情報」の入力ページで大きく離脱してしまっていることがわかります。
フォームを見やすくするなど、その点を変更するとさらに効果が見込めますね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
ショッピングサイトのアクセス解析でみるべき項目として整理させていただきましたが、
最初にお話ししたように、下記の4つの項目をチェックして、改善に結びつけてみましょう。

  • 閲覧状況(セッション・ページビュー・ユーザー数)
  • 流入元サイト(参照元サイト・キーワード)
  • 流入先ページ(ランディングページ・直帰率・離脱率)
  • コンバージョン・カート離脱率

Googleアナリティクスの画面を初めて見るという方でも、上記の説明で見ることが可能かと思いますので、ぜひ実践してみてくださいね。集約はそのあとですね^^