サイト改善提案の際に見るべき5つのアナリティクスレポート

これまで他の記事でも何度も言っておりますが、Webサイトには●●が確実に必要です。
「●●」が何かわかりますか?
WEBサイトは作っただけでは終わらないのです。「改善」が必要です。

WEBサイトは最初から良いものを作るのが大前提ですが、完璧に作るなんてことは不可能。
効果を見ながら改善が必要なんですね。常に改善を考える必要があります
その為には作りっぱなしではなく、サイトのアクセス解析の数値を見て改善するポイントを掴んでおく必要があります。
アクセス解析では、多くの人が無料のGoogleアナリティクスを使っておりますので、そのGoogleアナリティクスで「初めてサイトのアクセス解析を見る」っという人でも確認した方が良いまず見るべき点として、5つのレポートがあると考えています。
アクセス解析の数値、ある程度数値の実績がたまらないと、見てもどこが改善点かを把握しにくいのですが、毎日少しずつ見ていくことで、徐々にその変化を把握することが可能です。
毎日ちょっとずつで良いので、下記の5つのレポートを見ておくと良いでしょう。

1.日別の基本指標集計レポートを見よう

サイトの状況把握は、普段との違いを推移を見て把握するとわかりやすいのですが、Googleアナリティクスには日別で数値をみるレポートがありません。
そのためカスタムレポートを作成する必要があるんですね。
そこで、私の方で、毎日少しチェックするだけで数値の変化に気づくことができる!
その数値の違いをもとに深く掘り下げて調べる事が出来るレポートのひな形を作成しました!
日別に下記のポイントくらいはチェックしておきましょう。

  • ページビュー数
  • セッション数
  • ユーザ数
  • オーガニック検索
  • 新規セッション率
  • 直帰率
  • コンバージョン率
  • 平均セッション時間

Googleアナリティクスを利用している方は、
下記のリンクをクリックする事により簡単に日別のカスタムレポートを作成できますので、ぜひご利用下さい。
https://www.google.com/analytics/web/template?uid=B5ZoX523QYe5wzSR4oeGAg
上記をクリックすると下記のような画面が表示されるので、レポートを追加したい
img_20161023-01
これで下記の項目を日別に見る事がレポートが作成できます。
上図の「ビューを選択」で、どのサイトに設定するか選択すると、下記のような「カスタムレポート」が追加されます。
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そしてこれだけ見ておけば、日々の変化に気づけるはずですね。
曜日の違いのなどの把握も可能です。

2.流入元のコンバージョンへの貢献度は?

サイトの目的、目指すべきはゴールです。
サイトを構築する前に決めたゴールにユーザを導く必要があります。
何事も目的を達成しなければ存在する意味がありませんので、確実にゴールに結びつけましょう。
そのゴールが、

  • 資料請求なのか?
  • メール登録なのか?
  • 商品購入なのか?
  • お問い合わせなのか?
  • それがメールなのか? 電話なのか?

いろいろなパターンがあると思いますが、目的を達成する事が重要です。
そして目的を達成するためには、ユーザをサイトに誘導しないと行けません。
サイトを見てもらわないと何も始まりませんので、誰でも良いのでサイトを見てもらえば良いという訳ではなく、あなたのサービスに興味のありそうな人を誘導してくる必要があります。
化粧品等を販売しているサイトでは、化粧品に関連する美容関連のサイトから誘導して来ると良いと思いますし、検索エンジンでも関連するキーワードで検索している人を誘導する事が効果的です。
これは当然ですが、車を販売するサイトに、不動産投資関連のサイトからユーザを誘導してもすぐに離脱してしまうのは目に見えています。
どのサイトから来たユーザが効果的にゴール(コンバージョン)につながるのかをアクセス解析で把握しておく必要があります。
これを把握する事によって、コンバージョンにつながりやすいサイトからの誘導を強化する。
検索エンジンからであれば、どのようなキーワードでの誘導が効果的にコンバージョンにつながっているのかを把握し、そのキーワードでの誘導を強化しましょう!
これにより効果的な誘導を促進する事が可能ですね。
この数値をGoogleアナリティクスでチェックする方法は、
ログイン後の画面で、左側のメニューにある
集客 >すべてのトラフィック > 参照元/メディア」のレポートを見ると、参照元別の数値が出てきます。
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その数値の中でコンバージョン率の高い参照元の重点的に強化していく事により、効果が上がりやすくなる事が考えられます。

3.キーワードのサイトとのマッチ度は?

サイト運営でコンバージョンを増やすにあたって多くの場合、最も有効な誘導は、検索エンジンからの誘導です!
GoogleやYahoo!などの検索エンジンですね。
それは、あなたのサービスに対して潜在的に興味がある訳ではなく顕在的に興味があるからです。
たったいま関連するキーワードで検索して来た人が、あなたのサイトに訪れているからですね。
例えば、
東京にある絵画教室のサイトにGoogleで「絵画教室 東京」と検索して来た人が訪れるという様な事なのですから、興味が無い訳が無いのです。
サイト上にはいろいろなキーワードがあって、いろいろな検索キーワードで、検索エンジンにヒットして、誘導してくる場合がありますが、
そのサイトに訪れるたくさんのキーワードの中にもコンバージョンに結びつきやすい、結びつきにくいキーワードがあります。
それを測るのがキーワードとサイトのマッチ度合いという事で、
各キーワードで誘導されて来たユーザが、

  • どの程度サイトを見たか?
  • 見ていた時間は?
  • 見たページ数は?
  • 直帰していない?

などなど
もちろんその誘導キーワードのうち、滞在時間が長く、多くのページを見ているキーワードが、サイトの内容とマッチしていると言えますね。
それを見るのがGoogleアナリティクスの「キーワードレポート」です。
Googleアナリティクスの管理画面内の
左側にあるメニューの
集客 > 全てのトラフィック > 参照元/メディア」をクリック
すると表示され、さらにプライマリディメンションで「キーワード」を選択すると表示されるレポートです。
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このレポートによりどのキーワードが効果的かを把握し、そのキーワードで誘導しているランディングページを最適化し、PPC(リスティング)広告などで誘導を図るとこにより、更に効果アップする事が出来るようになりますね!
このレポートをチェックは「必須」と言っても良いのではないでしょうか?

4.ランディングページは見てもらえているか?

ランディングページとは、ユーザが、あなたのサイト内で最初に訪れるページの事。
「ランディング」=「着地」のことですね。
サイト内で最初に着地してもらうページなので、「ランディングページ(LP)」っと言います。分りやすいですね^^
そんなランディングページを最適化することは、インターネット上でマーケティングを考えビジネスを伸ばそうと考える人、企業に取っては「必須」なのです。
それは、サイトは24時間365日働く営業マンとよく言いますが、ビジネスマンとして服装や身だしなみなどの第一印象が重要なように、WEBサイトによっても第一印象が重要だからです。
会ってから10秒以内に「この人はこんな感じの人かな〜」なんていう印象を自分の中に植え付けてしまいます。
第一印象を判断する時間は、
5秒とか、
10秒とかいろいろ言われます。
これはインターネット上も同じ第一印象で決まります。
しかも人の場合の5秒〜15秒などといった時間ではなく、
もっとネットユーザはシビアです。ある調査によると2.6秒とも言われています。
そんな短い時間で判断されてしまうのですから、最初に開いたページランディングページの重要性が分りますよね?
そのページがどのくらいの影響を及ぼしているのか?
しっかりとユーザに見てもらえているのか?
サイトの持ち主・管理者であれば、その状況は確実に把握していないといけません。
それらの数値を把握するのはGoogleアナリティクスで言うところのランディングページのレポートです。
Googleアナリティクスのレポート画面内の
行動 > サイトコンテンツ > ランディングページ」を開きましょう。
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この部分で、ページごとの「直帰率」を把握して、その数値が高ければページの改善が必要です。
数値的には直帰率が80%を超えるようであれば、そのページの見直しをする必要があると言えます。
広告からの誘導の場合はあり得ますが、効果を上げるためには、どのようにすると良いか考え、すぐにでもページ内のユーザについて仮説を立ててページを修正しましょう!
そして検証です。
もう一度修正後の数値を計測します。
そしてそれでも目標よりも数値が良くならない場合は、更に仮説をたてて修正です。
効果が上がるようになるまでこの方法を繰り返す。
これがサイトの効果を上げる為に必要な事です。
ランディングページのレポートをチェックするのは、すぐにできますので、定期的にこのレポートをこまめにチェックしてみてください。

5.コンバージョン前はどこを見ている?

どこを変えたら良いのか、何をしたら効果が上がるのか?
「資料請求」や「お問い合わせ」などのコンバージョンに至る行動の前にどのページを見たか、
その行動の特徴を把握すればコンバージョンにいたる可能性が高まりますよね。
そのためには、フォームのページを訪れる前に見たページを把握しておきましょう!
フォームに送り込みやすいページがどのようなページであるのかを把握し、今度はそのページへの流入を増やす事によって、コンバージョンが増える場合が多くあります。
それらの数値を把握するのはGoogleアナリティクスで言うところのランディングページのレポートです。
Googleアナリティクスのレポート画面内の
行動 > サイトコンテンツ > すべてのページ」を開き、そこからコンバージョンに至るフォームなどのページのレポートを表示します。
そしてページの上部にあるナビゲーションサマリーをクリック!
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「前のページ遷移」の部分に表示されるページ
このページがコンバージョンを増やすために入り口となっているページなので、そこへの流入を増やすことが効果的と考えられますね。
これも効果的なので、こちらのレポーをもマメにチェックしてみてくださいね!

まとめ

アクセス解析で分析なんてしたことがない!なんて人も多くいるかと思いますが、
上記に整理したものはそれぞれ簡単なポイントです。
1日5分もあればチェックできてしまうので、日々の変化などを見逃さないように、こまめにチェックしてみましょう!