ホームページ管理とは?費用の相場や注意点を解説

ホームページ制作には、管理を疎かにしてしまうという落とし穴があります。その原因はホームページが無事に公開されると安心し、放置してしまうためです。
しかしホームページは完成後の管理をきちんと行うことで、期待した効果を獲得しやすくなる媒体です。
ここではホームページを有効に活用するために、何をどのように管理するべきか、ポイントを紹介していきます。

ホームページ管理とは

ホームページ管理の作業は、主に2つに分類されます。
それは、きちんとした状態で「維持」することと、目的に合わせて「活用」することです。

1つ目の維持する作業は事務的な内容が中心となります。サーバーやドメインといった必要なものの契約更新作業や、ニュースなど最新情報の公開といった作業です。
2つ目の活用する作業は分析的な内容が中心です。ホームページ制作段階で設定した目的に合わせて、効果は得られているか分析し、必要に応じて改修も行います。

正常な状態で維持する

ホームページをインターネットに公開するためには、サーバーとドメインが必要になります。1カ月や1年など契約内容に応じた更新作業を行い、きちんと公開されている状態を維持しなくてはなりません。
また、後述するSSLといったセキュリティ対策も欠かせません。どんなに完成度が高いホームページであっても、契約関係の管理で失敗してしまうと公開されず、誰の目にも止まらなくなってしまいます。

コンセプトや目的のために活用する

ホームページの維持は土台を作るような作業ですが、活用は土台の上に大きなビルを建築するようなイメージです。
目的に応じたコンテンツを作りSEO対策を行ったり、より多くの潜在顧客を集めるために広告運用を行ったりといった作業があります。
「目的」とは具体的には、ホームページで商品を売ることや、ホームページを通して採用募集を行うといった、制作を始める段階で決めていることです。目的は流動的なものなので、制作した時点から変化した場合は、修正作業などを通して改めて設定することもできます。

 ホームページの管理にかかる費用・相場

前述したようにホームページでは、「維持」と「運営」それぞれに管理費用がかかります。
提供している企業によって、金額に多少の前後は出ますが、基本的には避けることができない経費です。

また、ホームページを積極的に運用する場合には広告を出したり、専門家に頼んでコンテンツの補強や分析を行ったりと、いくらかの費用がかかります。
最小限の経費でホームページを維持しておくことは可能ですが、商品販売や採用募集など、ホームページの目的にかなった形で運用するためには、多岐にわたる作業や戦略が必要です。
設定する目標に応じて、予算を割り当てましょう。

ホームページ作成時の費用・維持管理費用

ここからはホームページを維持するために欠かせない、基本的な費用を確認します。ホームページの性質上、省くことはできない維持について、具体的な金額とあわせてご紹介します。

ドメイン費用

ドメインはURLの一部として使用されています。維持価格はドメインの種類によって異なりますが、「.co.jp」であれば1年あたり4000円ほど、「.com」は年間1200円ほどです。
ドメイン登録サービスによっては、初年度の費用を割り引いている場合もあります。
ドメインにはさまざまな種類がありますが、企業としての信頼を考慮すると「.co.jp」を選びましょう。

レンタルサーバー費用

サーバーは制作したホームページを置いておく「土地」のようなものです。
レンタルサーバー会社はいくつもあり、価格も異なります。手ごろな価格帯では月額500円程度、高額な場合は5000円以上の場合もあります。月額1000円から3000円程度の費用が一般的です。
金額が高い方が性能は優れていますが、高額すぎて機能を持て余してしまうこともありますから、ホームページの規模に応じた適性なものを選びましょう。

SSL費用

SSLはデータ送受信の際に、情報を暗号化する技術です。ホームページを、不正アクセスなどの被害から守ります。サーバー契約の際に合わせて利用でき、費用は無料の場合もあります。有料の場合でも年間1000円程度です。
また、SSLを実装していないと、閲覧者のインターネットブラウザに「保護されていない通信」と表示される場合があるため、信頼を失ってしまいます。SSLは実装するようにしましょう。

作成時の人件費・ツール費用

ホームページ自体の作成には、10万円から300万円以上と幅広い費用がかかります。必要最小限のホームページを1カ月以内に作成する場合は10万円から30万円ほどで依頼できることがあります。
デザインや設計にこだわったホームページであれば費用は150万円や200万円、高額な場合は300万円以上かかります。制作にかかる期間も長く、少なくとも2カ月、長い場合は4カ月や半年かかる場合もあります。

ホームページの運営に関する費用

ドメイン、サーバー、SSLの費用は、最低限の維持に毎月や毎年かかりますが、ホームページを有効活用するための運営にも定期的な費用がかかります。
ドメインやサーバーは一律の価格で提供されていますが、SEO対策や広告はなどの費用は千差万別です。ホームページの規模や目的に応じて、必要な程度の運営を依頼しましょう。

SEO対策

SEO対策を施した最低限必要な更新とコンテンツ修正には、月額5000円から2万円程度の費用がかかります。
頻繁にコンテンツを更新する場合や、新規でデザインを修正する場合などは、別途費用が発生します。

アクセス解析

アクセス解析を使用することで、ページ毎の訪問者数や、訪問者の行動を把握しやすくなります。アクセス解析自体は無料で使えることが多くありますが、読み解くためには専門的な知識が必要です。
アクセス解析の簡単なレポート作成などを含めて、ホームページの運用を委託する場合は2万円から5万円ほどの費用がかかります。

参考サイトアクセス解析レポートとは?役立つおすすめツール8選!作成のポイントまで

広告

広告には、広告を出稿する実費用と広告出稿を委託する費用(手数料)がかかります。また、広告用ページなどのクリエイティブを作成する場合は、別途費用が発生します。
最も手軽に使用できる広告は検索結果の上部に表示されるリスティング広告です。月額1000円程度から始められるため、予算の規模に応じて運営できます。

ホームページの修正・更新費用

軽度の修正と更新にかかる費用は、月額5000円から2万円ほどが目安です。規模が大きいサイトの改修や、大規模リニューアルのような場合は費用がさらにかかります。

セキュリティ費用

ホームページでかかるセキュリティの費用は、主にSSL証明書にかかります。前述したように無料の場合もありますが、暗号化の強度が高いものでは年間で1万円から3万円かかる場合もあり、サポート体制が整っている場合は年額6万円かかることもあります。
また、ホームページ管理・運営を委託して、セキュリティが原因で何かしらのトラブルが発生してしまった場合に対応してもらうには、おおよそ月2万円から5万円ほどの費用を払っておくと安心です。

自社でホームページ管理をする際の注意点

ホームページ管理は長期的に行う業務です。そのため、社内で管理を行う範囲と、外部に委託する範囲を明確にしておくことでトラブルを避けられます。
また、人員確保も欠かせません。自社で行える管理業務を明確にしつつ、社内体制に変化があっても対応できる準備を整えます。
自社ですべての業務を行うことは難しいため、外部委託も検討しましょう。制作会社やコンサルティングを依頼することで、ホームページ運営の目的や戦略を的確に定められます。

ホームページ作成開始時に管理費などの費用を把握する

ホームページ作成を制作会社に依頼した際に、管理費と運営にかかる費用をよく確認しましょう。
ドメインとサーバー、SSLといったホームページ維持になくてはならない費用はもちろん、コンテンツの更新や修正といった、専門的な知識を要する業務を行う際の費用も把握します。

ホームページ管理をする為の人員確保

ホームページ管理の担当者が欠員にならないための対策も必要です。社員個人の知識に依存した体制にしてしまうと、社内にホームページ管理が詳しい社員がいるかどうかで、管理体制が変化してしまいます。
専門的な知識が必要になる業務がある場合は、マニュアルなどを活用し、いつでも引き継ぎが行えるよう体制を整えておきましょう。

専門的な事は委託を考える

ホームページの運用などには、統計や分析の知識、マーケティングやデザイン、ライティング幅広いスキルが要求されるため、社内だけで完結するのは難しい場合があります。
専門的な業務には時間や費用がかかるため、外部に委託してしまうのが最善です。無用なトラブルを避け、効率的なホームページ管理のために、社外の力を使うことも検討してみましょう。

他社へホームページ管理を委託する場合の注意点

まず最初に理解しておくべきは、自社のホームページは自社で責任を持って管理することです。ホームページの運用目的や業務の課題、顧客の雰囲気など、社内の人だけが理解していることが多くあります。すべてを外部の業者に丸投げしてしまうことで、認識にずれが起こり、結果的にホームページを活用しづらくなってしまいます。
また、ドメインやサーバー契約、簡易なコンテンツの更新など、専門性が高くない分野まで外部に委託してしまうと、管理コストがかさんでしまいます。ホームページの管理は長期的に行うものですから、維持費が高くなりすぎない工夫も大切です。

できることは自社でする

自社でできそうなこと、専門性が高すぎて難しそうなことの区分を決定しましょう。社内の事情によって、区分の仕方は異なります。
例えばサーバーやドメインの契約更新は、プログラミングなど専門的な技術を持っていない人でも行うことができます。しかし契約更新の手続きを忘れると、最悪の場合、ホームページのデータがすべて消えてしまいます。普段の業務でパソコンを使用していない場合などは、データが消えるリスクも考慮して、契約更新作業まで委託してしまったほうが安心です。

SEOやセキュリティ対策などやってくれるか

SEO対策を実施することで、自社のホームページが検索結果の上位に表示されやすくなります。SEO対策の分野ではさまざまな知識が必要となり、情報も頻繁に更新されるため、専門家でないと対応が困難です。
ホームページの管理を請け負う会社によってはSEO対策が十分にできない場合もあるため、委託先がSEO対策の対応が可能か確認しましょう。
また、セキュリティ対策に関しても同様に、豊富な知識と最新の情報が求められるため、きちんとした理解を持つ企業に委託することが欠かせません。

更新頻度に合わせて契約をする

ホームページのニュースや商品を紹介するページなどを頻繁に更新する場合は、委託費用が高額になりがちです。
ホームページによっては、CMSという専門知識があまりない人でも手軽にホームページを更新できるシステムが導入されています。頻繁に更新作業がある場合は、できるだけ自社で運用ノウハウを貯えていくことで、運用費用を抑えやすくなります。

ホームページ管理を委託するなら網羅している会社

ホームページ管理を委託する企業を選ぶコツは、幅広く専門分野に対応しているかどうかを見ることです。
ホームページを効果的に管理し、運用を続けていくには、総合的な知識とスキルが役立ちます。例えば、「SEO対策はできるが、リスティング広告は運用できない」といった企業に依頼してしまうと、広告からの集客チャンスを損なってしまいます。
シーズクリエイトでは、基本的な管理・更新作業に加えて、コンサルティングも実施しています。ホームページをまだ持っていない場合は、新規での制作も可能です。


https://seeds-create.co.jp/

まとめ

管理や運用といった業務は、ホームページを効果的に運用していくための基盤です。
専門的な分野と、簡易に行える分野が入り組んでいます。そのため、自社の状況をよく見極めて外部委託を検討することで、管理費用が節約でき、長期的に運用できて安心です。
また、ホームページを経由した集客や商品購入、人材採用など、明確な目的を達成するためには、専門的な知識を持つ業者への委託が不可欠です。アクセス解析などのデータを十分に活用し、SEO対策などコンテンツ拡充を適切に行うために、コンサルティングの利用も検討してみて下さい。