
「ザイアンスの法則」という言葉を聞いた事はあるでしょうか?「単純接触効果」とも言われ、初対面の時は警戒してしまっても、何度か会う間に警戒心が薄れて相手に好感を持つようになる心理効果です。
今回は人間関係を築く上で有効に使えるザイアンスの法則について説明していきたいと思います。
目次
ザイアンスの法則とは
ザイアンスの法則とは、人やモノや場所に何度も触れる事で警戒心が薄れていき、逆に好意を持ちやすくなるという心理効果です。
人は初めての場所や相手、モノなどに警戒心を持ち攻撃的になる傾向があります。
しかし、何度か接触する事でその場所や相手、モノに対して違う面や違う感情を抱き慣れてくる事で肯定的な捉え方になるのです。
例えば、初めて使うアプリやパソコンツールなど最初は使いにくくても、慣れるととても良く思えたりします。他にも朝や夕方にニュースを観る場合、何となくいつも決まった番組を観る人が多いと思いますが、これもザイアンスの法則によるものです
ザイアンスの限界は10回
ザイアンスの法則で重要な事は、接触回数になります。相手の目に触れ、接触させる頻度が多いほど効果が生まれやすくなります。
接触している時間の長さや、内容はさほど関係ありません。むしろ、短時間で接触する方が効果が出やすいと言われています。
CMのように毎日数秒観るものなどはザイアンスの効果が得やすいものになります。
ただし、接触回数は10回がピークとも言われており、それ以降何度も接触しても印象は変わらないとされています。
営業の仕事をしている人は聞いたことがあるかもしれませんが、10回アプローチしてダメなら次に行った方が良いとされて、アプローチをする際の目安の数値にもなっています。
ザイアンスの法則を使用する際の注意点
上記でも述べた通り、ザイアンスの法則を使用する場合、ただ単純に会う回数や時間を多くすれば良いと言うものではありません。
初めて会った時の印象が悪い場合や、初めての場所で嫌な思いをした場合、接触回数が増えれば増えるほど悪い印象がどんどん強まります。
ザイアンスの法則とは真逆の悪印象を抱かせてしまう事になるのです。
相手がどう捉えているかを見極め、相手の感じ方によっては使用しない方が良い場合もあるでしょう。
ザイアンスの法則をwebマーケティングに活かす方法
webマーケティングでザイアンスの法則を活かすには、webサービスを受けるユーザーに対していかに接触回数を増やすかがポイントになります。例えば、お誕生日メールや、セールの情報、お得なクーポンを配布、お気に入り商品の在庫情報など有益な口実をつくり定期的に連絡をすると良いでしょう。ただし、接触回数を増やす為だからと不要な内容のメールや通知を送るのは逆効果になるので送る内容は相手にとってメリットのあるものにしなければなりせん。
ザイアンスの法則をWebマーケティングに活かす3つの注意点
ザイアンスの法則をWebマーケティングへ活かす場合には、注意点が3つあります。
- 相手にとって有益な口実をつくり接触回数を増やす
- コミュニケーションを取る場合はタイミングや内容が大事
- システムを利用し、すべてのユーザーと適切なタイミングで最適なコミュニケーションを。
何度も言いますが、毎日届く意味の無いメルマガなどは、相手にとって迷惑になる可能性があるため、相手にとって必要なサービスかを考えて送ると良いでしょう。
まとめ
今回はザイアンスの法則についてまとめてみました。無意識のうちにザイアンスの法則に触れていた人も多いのではないでしょうか。ザイアンスの法則は仕事での人間関係や顧客作り、コミュニケーションを取る上で、覚えておくととても有効な心理効果です。
また、仕事以外では恋愛面でも活用する事が可能です。仲良くなりたい人や、距離を縮めたい人がいる場合はザイアンスの法則を使い少しずつ仲良くなれるよう活用してみましょう。
平日 10:00~18:00
(セールス目的のお電話はご遠慮ください。)