ショッピングサイトのデザイン制作において、写真は重要な役割を果たします。写真による鮮明なイメージによって商品やサービスの内容をより直接的にユーザーに伝える事が出来るからです。今回は写真素材を有効的に活用するために覚えておきたい注意事項について書きます。
1.写真の役割
キャッチコピーなどのテキストがサイトにおいて非常に重要な要素であることは、いうまでもありません。しかし、それだけでは本当に興味がある人でなければ積極的にみてくれません。しかし写真であれば、ユーザーの心をつかむ可能性があります。
写真などの視覚的な情報の重要性は、文字情報にまさると言ってよいと思います。どれだけ良い情報があったとしても写真のイメージが悪ければ、そのショッピングサイトからは離れていってしまいます。
2.利用シーンをイメージさせられる画像を選ぶ
商品画像は綺麗で商品の特徴が分かりやすいものが良いですが、それ以上に、商品を使用した時に得られるイメージをユーザーに与えることが大切です。
特にアパレル系のショッピングサイトでは、商品画像は商品単体ではなく、モデルが商品を着用しているショットを商品画像として多く使用するのが効果的と考えられています。
また、最近では画像だけでなく、動画を用いた商品説明を行うショッピングサイトも増えて来ました。実際に店舗に来店したのと同じような状況づくりを心がけていると言えます。
「patrick」 http://www.patrick.jp/
「fujifilm」 http://shop-healthcare.fujifilm.jp/
3.よりインパクトのあるビジュアルにするために
サイトデザインにおける写真の効果的な活用方法と注意点について、代表的なポイントを紹介します。
目につきやすい写真の特性上、些細な点に配慮するだけで、見栄えも大きく変わってきます。
3-1.写真を大きく配置する
写真を大きく展開して活用することは代表的なテクニックです。特にヘッダー、ファーストビューやコンテンツの背景に大きく写真を配置すると大きなインパクトを残せます。
ただし、課増度の低い小さな画像を拡大してはいけません。拡大しても鮮明に見えるよう写真の解像度には気を付けましょう。
下の例に挙げさせてもらったサイトでは、画面いっぱいの動画が映し出されます。最近では多いなってきましたが、インパクトはかなり大きいのですが、環境によっては重くなる場合もあるので、自分の顧客と照らし合わせて考えましょう。
http://www.receno.com/tokyo/
3-2.複数の人物を横一列に並べる
あらゆるポイントを強調したい局面では、複数の人物写真を横に並べる事で、より印象強くアピールできます。
見た目のインパクトが増すだけでなく、商品やサービスの使用イメージを訴求したり、ターゲットの枠を広げる効果も期待できます。
http://akasugu.fcart.jp/
3.よりインパクトのあるビジュアルにするために
3-1.人物の体が途切れないように
人物の写真を使う際、変に体の一部分が途切れてしまっては、不自然であるだけでなく、それだけで締まりのないデザインのように見える事があります。トリミングの位置に気を付けましょう
全身写真でない場合は、写真下部にコンテンツなどを違和感なくつなげる工夫が欠かせません。
3-2.写真のトーンを合わせる
サイト上で複数の写真を使用すると、写真の色味やトーンが異なってしますのはある程度しょうがない事です。本来なら同じ環境で撮影した写真を使いたいところですが、なかなかそうもいきません。有料、無料素材サイトを利用する事もあると思うので難しいでしょう。
そのような場合は、フォトショップなどの画像編集ソフトで加工して、トーンを合わせましょう。トーンの合っているサイトは見ていて美しく、商品のクオリティも高そうに見えますね。
まとめ
商品画像や写真は、ユーザーにとって重要な役割を持っています。第一印象はテキストでなく画像で決まる事が多いでしょう。画像や写真が悪かったり、そもそも無かったりすると、いくらコンテンツが充実していてもサービスの利用に結びつけることが難しくなってしまいます。今回の記事を参考に、画像を見直しユーザーに喜んでもらえるようなショッピングサイトを制作しましょう。
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