Webマーケティングにおける「Know・Do・Go・Buy」4つのクエリの種類と特徴

検索クエリ(検索意図)は、大きく分けて「Knowクエリ」「Doクエリ」「Goクエリ」「Buyクエリ」の4種類があります。これは、ユーザーが検索する際の意図(インテント)を分類したものであり、SEO・広告戦略を立てる上で重要な概念です。

Knowクエリ(情報収集クエリ)

  • 検索意図:「知りたい」
  • ユーザーの目的:情報収集・基礎知識の習得

Knowクエリは、ユーザーが特定のトピックについて調べたり、学びたいと考えているときに使用される検索クエリで、「○○とは」「○○の方法」「○○の理由」など、情報を求める検索が該当します。

具体例

カテゴリ Knowクエリの例
IT・テクノロジー 「SEOとは」「WordPressの使い方」
健康・美容 「ダイエットの基本」「ニキビの原因」
ビジネス 「リーダーシップの重要性」「マーケティングの基礎」

マーケティング施策

  • SEO対策:ブログ記事・FAQページを作成し、オーガニック流入を増やす
  • SNSマーケティング:「役立つ情報」を発信し、ブランド認知を向上
  • 広告活用:「無料ガイド」や「お役立ちコンテンツ」でリード獲得

ポイント

Knowクエリは直接CVにはつながりにくいが、ユーザーとの接点を作ることで、将来的な購買につなげることが可能です。

Doクエリ(行動・比較クエリ)

  • 検索意図:「やりたい」「試したい」「比較したい」
  • ユーザーの目的:特定のアクション(購入前の比較・サービス選択など)

Doクエリは、ユーザーが何かを試したり、比較・選択を行う段階で検索するクエリ。「○○ 比較」「○○ おすすめ」「○○ 使い方」など、購入や申し込みの前に調査する検索が多いのが特徴です。

具体例

カテゴリ Doクエリの例
IT・テクノロジー 「SEOツール 比較」「ChatGPT 使い方」
健康・美容 「ダイエット方法 おすすめ」「美顔器 比較」
買い物 「ノートパソコン おすすめ」「スニーカー 口コミ」

マーケティング施策

  • 比較コンテンツの作成:「○○ vs ○○」「おすすめ○選」などの記事を作成
  • リスティング広告:「無料体験」「お試しキャンペーン」などのオファーを強調
  • 動画・SNS活用:「使い方動画」「比較レビュー」をYouTubeやInstagramで発信

ポイント

Doクエリのユーザーは購入意欲が高いため、具体的な情報提供と比較コンテンツが効果的です。

Goクエリ(指名検索・エリア検索クエリ)

  • 検索意図:「行きたい」「訪れたい」「特定のブランドや店舗を探している」
  • ユーザーの目的:特定の場所・ブランド・サービスを訪れる

Goクエリは、ユーザーが特定のブランド・企業・店舗を指名検索する場合や、エリアに関連する検索を行う場合に該当します。「○○ 公式サイト」「○○ 店舗」「○○ 営業時間」などのクエリが多いのが特徴です。

具体例

カテゴリ Goクエリの例
企業・ブランド名 「Nike 公式サイト」「Apple Store 住所」
飲食店 「渋谷 カフェ おしゃれ」「大阪 ラーメン 人気」
生活サービス 「新宿 クリーニング 店舗」「心療内科 横浜 評判」

マーケティング施策

  • ローカルSEO(MEO):Googleビジネスプロフィールを最適化し、Googleマップで上位表示を狙う
  • 指名検索広告:競合が自社ブランド名で広告を出している場合、自社でもリスティング広告を出稿
  • SNS・口コミ強化:ユーザーのレビューや口コミを増やし、ブランド認知を向上

ポイント

Goクエリは購買・来店意欲が非常に高いため、競合に流れないよう対策が必要です。

Buyクエリ(購買クエリ)

  • 検索意図:「今すぐ買いたい」「申し込みたい」「注文したい」
  • ユーザーの目的:購入・契約・予約を完了させる

Buyクエリは、ユーザーが明確に購買意欲を持ち、具体的な商品やサービスを購入する段階の検索クエリ。「○○ 購入」「○○ 申し込み」「○○ 最安値」などが該当します。

具体例

カテゴリ Buyクエリの例
商品購入 「iPhone 15 Pro 最安値」「Nike スニーカー 通販」
サービス申し込み 「Netflix プラン 申し込み」「U-NEXT 登録」
旅行・宿泊 「沖縄 ホテル 予約」「格安航空券 購入」

マーケティング施策

  • リスティング広告の活用:「○○ 購入」「○○ 公式」「○○ 申し込み」などのキーワードで広告を出稿
  • 商品ページの最適化:「送料無料」「最短即日配送」などの購入メリットを強調
  • Googleショッピング広告:画像・価格を表示し、クリック率を向上

ポイント

BuyクエリはCVR(コンバージョン率)が最も高いため、購買を促進するコンテンツと広告戦略が必須です。

まとめ:4つのクエリの違いと活用法

クエリ種別 検索意図 具体例 マーケティング施策
Knowクエリ 知りたい 「SEOとは」「ダイエット 方法」 ブログ・FAQ・SNS発信
Doクエリ 比較・試したい 「SEOツール 比較」「動画編集ソフト おすすめ」 比較記事・リスティング広告
Goクエリ 訪問・指名検索 「渋谷 カフェ」「Nike 公式」 ローカルSEO・指名検索広告
Buyクエリ 購入・申し込み 「iPhone 15 購入」「Netflix 申し込み」 商品ページ最適化・ショッピング広告

これら4つのクエリの特性を理解し、適切なSEO・広告・コンテンツマーケティングを行うことで、ユーザーの検索意図に応じた最適なアプローチが可能になります。