検索順位別クリック率とは?最新データとクリック率アップの対策方法

検索順位別クリック率は、SEO対策を行ううえで非常に重要な指標です。検索結果で上位に表示されるほどクリック率(CTR)が高くなることはよく知られていますが、具体的なデータをもとにその影響を理解することが大切です。

本記事では、検索順位ごとのクリック率の平均値やその変動要因、クリック率を向上させる施策について詳しく解説します。

検索順位別クリック率の平均データ

検索順位が高いほどクリック率が上昇する傾向があります。以下のデータは、Googleの検索結果における一般的なクリック率の傾向を示しています。

検索順位ごとの平均クリック率(CTR)

一般的に言われている検索順位別の平均クリック率は下記のとおりです。

順位 クリック率(CTR)
1位 約30〜40%
2位 約15〜20%
3位 約10〜15%
4位 約7〜10%
5位 約5〜7%
6位 約3〜5%
7位 約2〜4%
8位 約1.5〜3%
9位 約1〜2%
10位 約1%以下

このデータからも分かるように、検索順位が1位の記事は圧倒的にクリック率が高く、2位以下になるとCTRが大きく低下します。特に、4位以降ではクリック率が1桁台になり、10位に至っては1%を下回ることも少なくありません。

検索順位別クリック率の実測値

Firstpagesageが公開した2024年11月の検索順位別クリック率データを紹介します。

検索順位 クリック率
1位 39.8%*
2位 18.7%**
3位 10.2%
4位 7.2%
5位 5.1%
6位 4.4%
7位 3.0%
8位 2.1%
9位 1.9%
10位 1.6%

* スニペットがあれば42.9%、AIがあれば38.9%、ローカルパックがあれば23.7%。
** スニペットがある場合は27.4%、AIの概要がある場合は29.5%、ローカルパックがある場合は15.1%。
※引用元:Google Click-Through Rates (CTRs) by Ranking Position in 2024 – First Page Sage

また、上記の数値をグラフにしてみやすくしたものを下記のグラフとして整理しましたので、参考にして頂ければと思います。

上記は平均的な実測値になりますので、キーワードの種類(検索意図)によってもクリック率は異なってきますが、このグラフからもわかるように、1位と2位では大幅にクリック率が変わります。
どのようなキーワードでも1位を目指したいですね。

検索順位別クリック率が変動する要因

検索順位ごとのクリック率は、検索クエリの種類や検索結果の構成によっても変動します。

リッチスニペットの影響

Googleの検索結果には、強調スニペット(Featured Snippet)やナレッジパネルなどのリッチスニペットが表示されることがあります。これらがあると、検索順位1位でなくても上位に表示されることがあり、CTRが大きく変動する要因となります。

検索結果の上部にリスティング広告(Google Ads)が表示される場合、オーガニック検索のクリック率は低下しやすくなります。特に競争が激しいキーワードでは、検索順位1位でもCTRが30%を下回ることがあります。

2-3. 検索意図の違い

検索クエリの種類によってもクリック率が異なります。例えば、以下のような検索意図の違いによってCTRは変動します。

  • 情報収集型クエリ(例:「SEO対策とは?」) → 1位のクリック率が高くなりやすい
  • 比較検討型クエリ(例:「ノートパソコンおすすめ」) → 広告の影響を受けやすく、CTRが低下しやすい
  • 購入・行動型クエリ(例:「MacBook Air M2 購入」)→ 比較検討型と同じく、広告の影響を受けやすく、CTRが低下しやすい
  • ナビゲーションクエリ(例:「Amazon 公式」) → 公式サイトが1位にある場合、CTRは90%以上になる

検索順位別クリック率を向上させる施策

クリック率を向上させるためには、検索結果での見え方を最適化することが重要です。以下の施策を実施することで、検索順位が同じでもCTRを高めることができます。

タイトルの最適化

検索結果で最も目を引くのは「タイトルタグ(title)」です。以下のポイントを意識すると、クリック率の向上が期待できます。

  • ユーザーの検索意図にマッチするタイトルにする
  • タイトルに適切なキーワードを含める
  • クリックを促す文言(例:「〇〇の方法5選」「初心者向け」)を入れる
  • 32文字以内に収める(Google検索結果で省略されにくくするため)

メタディスクリプションの改善

メタディスクリプションは直接のSEO要因ではありませんが、検索結果に表示されるためクリック率に大きく影響します。

  • 120〜160文字以内に収める
  • 検索意図を満たす簡潔な説明を入れる
  • 数字や具体的なメリットを記載する

構造化データを活用する

Googleに適切に情報を伝えるために、構造化データを活用するとリッチスニペットが表示されやすくなり、CTR向上につながります。

  • FAQ構造化データ(Q&Aページの場合)
  • レビュー構造化データ(商品ページの場合)
  • レシピ構造化データ(レシピサイトの場合)

URLの最適化

検索結果にはURLも表示されるため、以下のように整理するとクリック率が向上します。

  • 短く簡潔なURLにする(例:「example.com/seo-click-rate」)
  • 意味のあるキーワードを含める
  • 不要なパラメータや記号を削除する

検索結果に適したコンテンツを作成する

検索順位が高くても、ユーザーが求める情報を適切に提供できなければCTRは向上しません。

  • 競合のタイトルや説明文を分析し、差別化する
  • 最新の情報を定期的に更新する
  • 視認性の高い見出しを使い、情報を整理する

まとめ

検索順位別クリック率は、SEOの成果を測るうえで重要な指標です。1位のクリック率は30%以上になることが多いですが、検索結果の構成や検索クエリの種類によって大きく変動します。

CTRを向上させるためには、タイトルやメタディスクリプションの最適化、構造化データの活用、検索意図に合ったコンテンツの提供などが有効です。適切な施策を実施することで、検索順位が同じでもCTRを高めることができ、より多くの流入を獲得できます。

SEO対策では、検索順位を上げるだけでなく、クリック率を最適化することも重要です。今回紹介した施策を活用し、検索結果からの流入を最大化しましょう。